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「キャッチアップの時代は終わった」は間違いだった!- 創造崇拝・模倣軽蔑主義の弊害

「キャッチアップの時代は終わった!」「これからは基礎研究の時代だ!」とうそぶいていた日本がいつの間にかGDPで欧米中印に追い抜かれてしまった。「キャッチアップの時代は終わった」は大間違いだった。まだまだ欧米から学ぶことがあったのにそれを見過ごしてしまったのだ。ブレイクスルーはたいてい模倣から始まる。イノベーションという言葉は欺瞞だ。アップルは徹底的な模倣の繰り返しから成功をもぎ取った。ネットワーク理論、ウィンドウズ理論、ソニーなどの他社の無数のパテント - これら他人が作り出した技術とアイディアをかき集めることからアップルは始まった。それらを需要に合うように要領よくまとめただけだ。まとめ上手のジョブズの真骨頂だ。優れた技術と集中力で需要に近づけたのだ。IPS細胞研究もよく見れば技術の勝利だ。理論はすでに作られていた。誰もが考える仮説 - 夢がすでにそこにあった。他者よりも秀でた技術によりその検証に成功したに過ぎない。科学の進歩とはそういうものだ。文献から他人の理論や業績をかき集めて自分なりにまとめる。確信を持てたら自らの技術で検証して見せる。その中からブレイクスルーが生まれる。オリジナリティとは本来そうしたものだ。他人の業績や理論を拝借しても一向に構わない。むしろそれを他人のもののままにしておいてはいけない。その理論を一歩でも需要に近づけなけれならない。そうしなければその理論に何の価値を見出したらいいのか。新しい理論を作り出すのは一部の天才に任せておけば良い。自ら何かを創造するなどと間違っても考えてはいけない。それは身の程知らずと言うものだ。凡人はそれをいかに需要にちかずけるかに努力すれば良い。それこそがイノベーションなのだ。