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メレルは確実に進化している- ジャングルモックと1six8

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メレルを履くと、とにかく「早く」歩ける。転がり抵抗が低いからだ。タイヤと同じで転がりが良くなるとグリップ力が落ちる。だからスリップもしやすくなる。それは仕方がない。ジャングルモックも早く歩けるが重たい。柔らかい靴底とあいまってこの重さはメレル独特の心地よい安定感をもたらす。しかし長時間歩くと足先が振られ足首に余計な負担がかかるのが分かる。足首が安定しないのだ。ところが、1six8はとにかく軽い。そしてヒールが常に安定していてどんなに歩いても足首が疲れない。アッパーを薄く柔らかくすることによってメレルモック特有の締め付け感もない。にもかかわらず、足首やヒールの安定性は逆に向上している。足底へのソフトな感覚と足首のホールド感が見事に両立しているのだ。その原因はその驚異的な軽さにある。そこに従来の転がり抵抗の低さが加わって快適な事この上ない。この快適感は長く歩けば歩くほど増す。この軽さと安定感を味わうには靴ひもタイプではなくやはりモックだ。従来の常識としてヒールのホールド性を高めるにはかかと部分の壁を固くしなければならないという先入観が我々にあった。また安定性を高めるには靴底は固くなくてはならないという既成概念もあった。ところがこの靴はアッパーは軽くてへなへなで靴底も限りなく柔らかい。それにもかかわらず安定感はむしろ向上している。メレルの中で長時間の軽装山道歩きには一番向いているモデルではないか。有名ブランドは得てして粗利益率を高めるためだけのモデルチェンジを繰り返し売り上げを伸ばそうとする。しかし今回のメレルはそれには当てはまらない。見事というしかない。