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一隻のイージス艦の出現で進退極まった中国

南シナ海 ASEAN

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陸上の核兵器は、敵が先制攻撃を行った場合に破壊される可能性が高い。したがって核による報復攻撃ができるかどうかは、潜水艦が大陸間核弾道ミサイルを発射できるかどうかにかかっている。ところで、中国の原潜から発射されるミサイルの射程距離は、約8000キロメートルと言われ、南シナ海から発射されても米国本土には届かない。したがって中国原潜は太平洋に出る必要がある。潜水艦の位置を把握するには、潜水艦による追尾が必要である。さすがの米海軍といえども、いったん中国原潜が太平洋に出てしまえば、それを探知することは極めて難しい。それ故に米国原潜は中国原潜を、南シナ海沖を出港した時点で探知し、追尾し、追跡しなければならない。この追尾は南シナ海で、米海軍が自由に活動できることによって可能となり、その保障は一隻のイージス鑑が南シナ海を自由に航行し続けることによって担保される(無害通航権の行使)。これが「航行の自由」作戦と呼ばれる作戦である。この作戦の継続は、同時に米国が中国との軍事衝突を恐れていないことを示すものだ。一方中国は、仮に米国と交戦状態に陥った場合、自国に勝ち目がないことを承知している。

以上引用元は http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/10/post-4047_1.php

この考察は、ASEAN諸国の安全保障が、米国と中国の2国間の核抑止バランスの上において成り立っていることを明示している。しかもそれが一隻の米国イージス鑑の無害通航により達成しることを示したものである。日本の安全保障を考える上で極めて示唆に富む論文ではないだろうか。