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戦争の勝ち方 - 太平洋戦争とイラク戦争の場合

サダムフセイン 中東 戦争

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71年前の大戦敗戦直後、日本帝国が「天皇制の維持」を条件に、いとも簡単に民主化と非武装化を受け入れたことは記憶に新しい。敗戦国の「精神的ヒエラルキー」を破壊するのではなくむしろ保持させることが実はその国を思い通りに変えることを容易にするのだ。その結果勝戦国による徹底した戦後処理が可能となった。

「サダムフセインの築いた独裁体制がイラク戦後民主主義の確立に実は必要だったのではないか」という議論が今盛んになされている。彼が生かされていたら、今のイラクの混乱はあっただろうか。彼が処刑されていなくなった今そのことが気になってならない。

イスラムファシズムとの戦いに勝つ有効な手段が見つからない。敵の社会的精神的価値体系を基盤から徹頭徹尾破壊してしまうと敵は内部崩壊を起こし離散して個別のテロを世界各地で起こすであろう。今はそういう状態になりつつある。

彼らとの戦争に本当に勝ちたいなら、敵を叩きつつも、その一方で、彼らを1つにまとめているはずの「真の牽引力」(まだ誰も同定できていない) をはやく見つけ出し、「それ」を決して「こわさず」に、「彼らの国の形」を保持させたまま、その中身を変えて行こうとする気持ちがなければだめだ。