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一億総懺悔のカラクリ

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国民に戦争責任などなかったと思いますよ。この戦争はあくまで政府と軍部とマスコミの指導によると思うんです。皆して「一億総懺悔」といって、「お前も俺も悪かった」と、互いに肩叩きあって済む話じゃないんです。「みんな悪かったんだからお互いに責めるのはよそうじゃないか」というこの「なあなあ主義」こそが「戦後の日本をどうつくるか」を考えるときの障害になったと思うのです。もっと言いますと「トップ層」の「国民指導の理念」がここに垣間見えるのです。つまり、「トップ層」が彼らの責任を考えさせないようにした。その結果、なんとなく「そういうもんか」と、皆が彼らの責任を追及しなくなったと思うのです。
 
半藤一久